結局、危険を承知で原発を使うしかないのだろうか。だが、京都大原子炉実験所の小出裕章助教は「原発が必要悪と思わされているのは、まったくのウソ」と指摘する。

 「原発の稼働率は60-70%で、他の発電手段よりも高いですが、これは一度動かすと止めるのが難しい性質のためです。実は、最も発電能力の高い火力の稼働率は48%にとどまっている。つまり、原発の発電量をすべて火力に置き換えても、なお火力には約3割の余裕がある。原発からは即刻、抜けられるのです」

 最大6000万キロワットといわれる夏場のピークについても、「火力と水力だけで足りる。夏のピークは真夏の数日、しかも午後の数時間だけのこと。ピンチになったとしても節電で十分にしのげる」というのだ。