6月以降には「マイコン」と呼ばれる自動車や電子機器を制御する半導体が供給不足になるのが確実だ。自動車や家電のメーカーは現在、在庫品を用いた生産でしのいでいるがこれが枯渇してしまうためだ。海外の半導体受託生産会社(ファウンドリー)への代替生産などを含め、供給量が震災前の水準に戻るのは10月末ごろという。
同社はマイコンの世界シェアで約30%、自動車向けに限れば約40%を誇るトップメーカーだ。その主力製造拠点である那珂工場が東日本大震災で被災したことで、トヨタ自動車など世界中の最終製品メーカーは大幅な減産を強いられ、震災によるサプライチェーン(部品供給網)寸断の象徴となった。「震災前の受注状況や過去1年の受注実績に応じて公平に(半導体を)配分する」と話す赤尾社長だが、メーカーは順番待ちの状態だ。
皮肉にも震災によってその存在感の大きさが際だったルネサスだが、合併前の旧NECエレクトロニクスは直近まで5期連続で赤字が続き、旧ルネサステクノロジも高収益にはほど遠かった。そうした赤字体質はいまだに続いている。
合併初年度の平成22年度は経営体質の効率化を掲げ、目標だった営業黒字を達成したものの、システムLSI(高集積回路)事業などは赤字が続く。稼ぎ頭であるはずのマイコン事業も海外メーカーが20%近い売上高営業利益率をたたき出す中、ルネサスは「2ケタに届かないレベル」(赤尾社長)のままだ。
世界最大手の米インテルなどが顧客メーカーに対して主導権を持っているのとは裏腹に、「顧客に合わせた開発体制のため大量生産ができない」(業界関係者)のがルネサスの弱点だ。赤尾社長が「もうからない商品がまだ残っている」と指摘するように、震災を機に商品群を絞り込み、世界市場に打って出ることができるのか。それが復活へのカギとなる。
同社はマイコンの世界シェアで約30%、自動車向けに限れば約40%を誇るトップメーカーだ。その主力製造拠点である那珂工場が東日本大震災で被災したことで、トヨタ自動車など世界中の最終製品メーカーは大幅な減産を強いられ、震災によるサプライチェーン(部品供給網)寸断の象徴となった。「震災前の受注状況や過去1年の受注実績に応じて公平に(半導体を)配分する」と話す赤尾社長だが、メーカーは順番待ちの状態だ。
皮肉にも震災によってその存在感の大きさが際だったルネサスだが、合併前の旧NECエレクトロニクスは直近まで5期連続で赤字が続き、旧ルネサステクノロジも高収益にはほど遠かった。そうした赤字体質はいまだに続いている。
合併初年度の平成22年度は経営体質の効率化を掲げ、目標だった営業黒字を達成したものの、システムLSI(高集積回路)事業などは赤字が続く。稼ぎ頭であるはずのマイコン事業も海外メーカーが20%近い売上高営業利益率をたたき出す中、ルネサスは「2ケタに届かないレベル」(赤尾社長)のままだ。
世界最大手の米インテルなどが顧客メーカーに対して主導権を持っているのとは裏腹に、「顧客に合わせた開発体制のため大量生産ができない」(業界関係者)のがルネサスの弱点だ。赤尾社長が「もうからない商品がまだ残っている」と指摘するように、震災を機に商品群を絞り込み、世界市場に打って出ることができるのか。それが復活へのカギとなる。