震災の影響で、世界的に高いシェアを占める半導体の工場が停止した「ルネサス
エレクトロニクス」は、被災した工場の復旧費用がかさんだことなどから、ことし
3月期の決算で最終的な赤字が1150億円に拡大するという見通しを発表しました。

「ルネサスエレクトロニクス」は、自動車向けの「マイコン」と呼ばれる半導体で、
世界で40%のシェアを占めていますが、東日本大震災で茨城県ひたちなか市にあ
主力工場の1つが被災して製品の出荷が滞り、国内外の自動車メーカーで生産停止や
減産が相次ぐなど影響が広がっています。

こうした状況の中、ルネサスは10日、ことし3月期決算の見通しを修正しました。
それによりますと、売り上げは、前回・1月に発表した見通しより130億円少ない、
1兆1370億円になるとしています。また、最終的な損益は、被災した工場の
復旧費用がかさんだことなどから、前回の見通しよりも350億円赤字幅が拡大し、
1150億円の赤字になるとしています。

会社側は、この工場では、6月15日から一部のラインで、7月以降に、すべての
ラインで生産を再開するとしており、当面、西日本の工場で生産したり、台湾の
メーカーに委託したりして供給量を確保する方針です。