東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う損害賠償をめぐる政府内の試算が2日、明らかになった。
具体的な金額を入れて試算しており、賠償総額を4兆円、東電の負担を約2兆円と想定した。
東電を中心に電力各社が10年にわたって負担する内容で、東電管内は2割近い電気料金の値上げを前提にしている。

賠償の枠組みの案は複数あるが、最も東電の経営環境を厳しくみた案が有力。
現在、関係閣僚らが最終調整を続けている。

試算によると、賠償は東電が担う。
東電は自己資金で足りない分について、電力各社で新たにつくる「機構」から支援を受ける。
機構には国も公的資金を拠出。公的資金は、東電を含む電力各社が毎年4千億円を10年間にわたって返済する。

内訳は、東電は毎年1千億円を特別負担金として拠出。
残る3千億円を東電を含む、原発を保有する電力9社で負担する。
各社は電力量に応じて負担し、全国の電力量の約3分の1を占める東電は、約1千億円の負担となる。
これらの賠償資金を確保するため、関係者によると、東電管内は約16%の大幅な値上げになる見通しだ。