東日本大震災で被害を受けた東京電力福島第1原発2号機の取水口付近から
 高濃度の汚染水が海へ流出した問題で東電は21日、汚染水によって放出された
 放射性物質の総量は、少なくとも4700テラベクレル(ベクレルは放射線を出す能力の強さ、
 テラは1兆倍)と推定されると発表した。東電の保安規定で定めた同原発1~6号機の
 年間限度の約2万倍に相当する。また、流出想定量は約520トンだったという。

 1000テラベクレルというレベルは、史上最悪の海洋汚染とされる英セラフィールド
 核施設で70年代に放出された放射性廃液の年間の総量と同程度だという。
 東電は「影響については魚介類のサンプリングなどを通じて調査を続けたい」としている。

 放出されたと考えられるのは、放射性ヨウ素が2800テラベクレル、放射性セシウム134と
 137が各940テラベクレル。集中廃棄物処理施設(集中環境施設)などから海に放出された
 低濃度の汚染水に含まれた放射性物質の総量(0.15テラベクレル)の約3万1000倍に当たる。

 流出総量は、4月1日から流出が始まり6日の止水確認時まで一定量が続いたと仮定して
 試算した。東電は汚染水が海へ拡散するのを防止するため、1~4号機取水口前面や
 取水口を囲む堤防の隙間(すきま)に「シルトフェンス」を設置するなどの対策を取っている。