アジアの「4頭の竜」と呼ばれ、急激な経済成長「漢江の
奇跡」を成し遂げた韓国だが、来年以降の経済成長率が世界平均にも及ばないと予測
されていることが17日までに分かった。
国際通貨基金(IMF)の最新の経済見通し資料によると、来年から2016年までの
韓国の経済成長率は、4.2%、4.2%、4.0%。4.0%、4.1%と見通された。
一方、同時期の世界平均は4.5%、4.5%、4.6%、4.7%、4.7%で、
年度別に最少で0.3ポイント、最大で0.7ポイント低い。
また韓国の成長率見通しは、ともにアジアの「4頭の竜」と呼ばれていた香港、
シンガポール、台湾と比べても低い。香港比較では0.01~0.3ポイント、
シンガポールは0.03~0.2ポイント、台湾は0.9~1.0ポイントの差がついている。
韓国の成長率が世界平均を下回るという現象は2000年代の初めから固定化して
おり、事態は深刻だ。
1980年から2002年までの韓国の経済成長率は、第2次石油危機の1980年
(マイナス1.9%)とアジア通貨危機の1998年(マイナス5.7%)の2年を
除いては、常に世界経済の成長率を上回っていた。1983年には9.4%という
高い数値も記録した。
しかし、クレジットカード乱発問題が発生した2003年から、低成長の現象が
表れる。韓国経済成長率は2003年(2.8%)に世界成長率(3.6%)を
0.8ポイント下回ったのを皮切りに、6年間、マイナスが続いた。
ただ、世界金融危機の後、韓国経済が他国に比べ相対的に早い回復を示し、
2009年と2010年は世界経済を上回る経済成長率を示した。ことしも韓国の
成長率は世界経済の成長率を0.1ポイント上回る見通しだ。
経済規模が拡大するほど成長率そのものが低くなる傾向があるものだが、他国
よりも低成長基調が速く進むのではないかとの懸念を生むには十分だ。
企画財政部関係者は、前政権で人為的な景気てこ入れの代わりに体質強化に
焦点をあてたこと、カード乱発問題後に成長よりも福祉に重点を置いたことで、
成長率が相対的に低くなったのは事実だと説明した。今後、労働力人口が減少
すれば潜在成長率も落ちる可能性があり、少子高齢化対策が必須だと指摘。
投資活性化、生産性向上など経済全般の効率性を高める案が求められると話した。