海外の大衆紙などでは、福島第一原発から漏れ出した放射能の危険を実態以上に
誇張し、恐怖心をあおるような報道ぶりも目立つ。
3月15日付の英大衆紙サンは1面トップ記事で「数千人が放射能漏れを恐れ、東京から
脱出を開始」と仰々しく伝えた。
別の英大衆紙デイリー・メールの3月16日付1面の見出しは「核パニックにとらわれた国」。
「日本の核危機は制御不能」などと書き立て、白いマスクをつけて涙を浮かべる女性の
写真を添えた。日本で花粉症対策のマスクは珍しくないが、あたかもマスクで放射能
汚染をしのいでいるかのような印象だ。
低濃度の汚染水が海に放出されたことを伝えた今月6日付独大衆紙「ビルト」は、
見出しで「日本人は太平洋全部を汚染するのか?」と憤りを示した。読者はこの見出しを
見ただけで、とめどない汚染の拡大を連想してしまう。
3月18日から、放射性物質セシウム137の降下量を24時間ごとに観測し続けている。
セシウム137は世界的な放射能汚染の指標だ。
調査の結果、4月5日朝までの18日間の降下総量は、茨城県ひたちなか市で
1平方メートル当たり2万6399ベクレルに達し、東京・新宿区でも
6615ベクレルとなっている。