日本小児科学会など3学会は共同で「硬水は多くのミネラルが含まれ、乳児に過剰な負担を与える可能性がある」として、
硬水を使うより水道水の方が安全との見解を出している。

市販のミネラル水で粉ミルクを溶く際、硬水だとミネラル分が多く十分に溶けない場合がある。
血液成分の調整力が弱い赤ちゃんがミネラル分を多く取り込むと、腎臓に負担がかかる。明治乳業はカルシウム、
マグネシウムなどのミネラル分が少ない水を使うよう勧め、選ぶ基準として「pH値が6~8で、
1リットルあたりのマグネシウム30ミリグラム以下、ナトリウム42ミリグラム以下、カルシウム285ミリグラム以下、
カリウム367ミリグラム以下」という値を示している。ミネラルの表記がない場合は硬度120以下を目安に、
できれば60以下を選んでほしいという。

水道水の放射性物質が基準以下の時にくみ置く方法もある。東京都水道局は、
清潔でふたのできる容器に口元いっぱいまで水を入れるよう呼びかけている。
直射日光を避ければ、消毒用塩素の効果は3日程度続くという。

水にはミネラル分(無機塩類)が含まれています。水の硬度は、水に含まれるカルシウムとマグネシウムの量を数値化したものです。水に含まれるミネラル量は地下水・雨水など水源に大きく影響されるほか、生活用水の供給施設・浄水場によっても左右されます。そのため硬度(hardness)を表わす方法は各国により異なります。硬度が一定基準よりも高いものを硬水(hard water)、低いものを軟水(soft water)といいます。硬度(総硬度)には〈一時硬度〉と〈永久硬度〉があり、このうち一時硬度は煮沸によって除去(沈殿)できます。"総硬度"の数値は同じでも"一時硬度"と"永久硬度"のバランスによって、カルシウムやマグネシウムの除去しやすさに違いがでます。