11日のニューヨーク外国為替市場では円高ドル安が大幅に進んだ。
午後5時(日本時間12日午前7時)時点の円相場は、前日同時刻と比べ
1円14銭円高ドル安の1ドル=81円77~87銭。

日本で営業する保険会社や企業が、東日本大震災の影響で今後必要になる円を
確保するため、外貨建て資産を円に替える動きを強めるとの見方が強まった。
為替アナリストは「災害復興が経済に好影響を与える可能性もあるので、
天災があってもすぐにその国の通貨が売られることはない」と話す。

ただ「しばらくして日銀や政府がなんらかの政策を打つことで為替が影響を受ける
可能性はある。しばらくは様子見の状況が続く」とみる。

また、ニューヨーク株式市場は反発した。大企業で構成するダウ工業株平均は
前日比59.79ドル(0.50%)高い1万2044.40ドルで取引を終えた。
ハイテク株主体のナスダック総合指数は14.59ポイント(0.54%)高い
2715.61。
震災の復興需要が出る可能性があるとみて、米建機大手キャタピラーなどが買われた。
原油相場の値下がりも好感された。

「震災の被害状況がまだ分からず、経済への影響がまだ市場で消化されていない。
被害が判明するにつれ、市場にマイナスの影響が出る可能性は十分ある」
(米ストラテジスト)との声もある。

一方、ニューヨーク商業取引所の原油相場は続落。国際指標となる米国産WTI原油の
先物価格は、前日比1.54ドル安い1バレル=101.16ドルで取引を終えた。
通常取引前の時間外取引では一時1バレル=99.01ドルと、9日ぶりに
100ドルを割った。震災の影響で日本での需要が減るとの見方が広がった。
主要産油国のサウジアラビアの政情不安が限定的との見方も売りを誘った。