苦しむ人を放ってはおけない――誰にも、そういう「気持ち」はある。問題は「行動」に移す勇気を持てるかどうかだ▼眼科医の服部匡志氏は行動した。1カ月のうち半月をベトナムで過ごし、8年間で1万人以上を失明から救ってきた。活動を続けられた理由をこう語る。「自分のためだけでは続かない。人のために生きることで自分の中から新たな力が湧いてくる」(『人間は、人を助けるようにできている』あさ出版)▼困難にあうと「なぜ自分だけが」と思いがちだ。自分のことしか見えなくなり、心が小さく縮こまってしまう。その時、「自分以外の誰かのために」と行動することで、心は大きく広がり、自分自身の命も蘇生していく▼「人の『生きる力』を引き出した分だけ、自分の『生きる力』も増していく」この「自他共の幸福」の道を社会に大きく広げたい。