イラク最大の製油所が26日、武装勢力による爆弾テロで操業中止に追い込まれ、イラク国内で続く電力不足がさらに悪化することが懸念されています。
イラク北部のベイジにある国内最大の製油所を26日未明、銃で武装したグループが襲撃し、警備員を殺害したあと爆発物を起爆させました。この爆発で施設の一部が5時間にわたって燃え、製油所は操業中止に追い込まれました。イラク石油省によりますと、操業の再開には1週間から10日がかかるものとみられます。この製油所ではイラク国内向けに1日に15万バレルの石油を生産していますが、操業の中止が長引けば、慢性的な電力不足が一層深刻化するおそれがあります。世界有数の石油の埋蔵量を誇るイラクですが、後を絶たないテロなどの影響で、その生産能力は低く、国内の需要分さえ賄いきれていません。イラクでは電力不足などに抗議する市民によるデモが起きていて、25日には各地でデモ隊と治安部隊が衝突し、この日だけで14人が死亡する事態となっています。それだけに今回の製油所の操業停止が、さらなる電力不足へとつながれば市民の不満が一層高まることも心配されています。