「素直な心」。“経営の神様”松下幸之助氏は、それをモットーに掲げ、偽りのないありのままの心で人間社会を見つめ続けようとした▼シンクロナイズドスイミングの元日本代表コーチの井村雅代氏。3年前の北京オリンピックでは、中国チームのヘッドコーチに就き、悲願のメダル獲得に貢献した。氏は「努力できる能力」のことを“心の才能”と呼び、こう教える。「人間は理屈をこねずにやればうまくなる。だから自分の才能を信じなさい」(『あなたが変わるまで、わたしはあきらめない』光文社)▼うまくいかないと、つい、できない言い訳を探しがちだ。しかし、コーチや先輩のアドバイスを素直に受け入れ、実践する選手は、自身の壁を破れるものだ▼お釈迦様の弟子に須梨槃特がいた。自分の名前すら忘れてしまうほど物覚えが悪かった。しかし、お釈迦様の教えに素直に歓喜し、まじめに実践することにおいては、誰にも負けなかった。後に、普明如来の記別を受けたと説かれる▼まじめに、素直に実践した人が勝つ。