書き手、作り手、受け手。こうした動詞につく「手」は「人」を意味する。手について、思想家の柳宗悦氏は、こう記している。「手はただ動くのではなく、いつも奥に心が控えていて、これがものを創らせたり、働きに悦びを与えたり」する、と(『手仕事の日本』岩波文庫)▼手は、体の一部であると同時に、繊細に心を形にすることのできる“道具”でもあろう。手を介することで、言葉を尽くす以上に、心と心が触れ合えるものである