知的障がいのある人が全従業員の約7割を占めるチョーク製造会社がある(坂本光司著『日本でいちばん大切にしたい会社』あさ出版)▼生産ラインに工夫を施した。はかりの目盛りが読めない人のために、必要な分量分の重りをつくる。「青い容器の材料は、青い重りで量って混ぜる」等と教えれば間違えることはない。機械の運転の際、砂時計をつくって「スイッチを入れたら砂時計をひっくり返し、砂がなくなったら止める」のも、その一つ。工程に人を合わせるのではなく、人に工程を合わせたのだ▼作家の村上政彦氏は、本紙連載の「古典に学ぶ アジアの智慧」で、「すべての人が人材、と言うだけでは足りません。大切なのは、現実に、人材として遇すること。しかるべき地位を与えて、力を発揮できる環境をつくること」と訴える▼どんな人も、光る何かを持っている。輝ける場所がある。すべての人が「人材」として光れるかどうかは、一人一人を生かしていこうとの思いにかかっている。人を信じ、思いやる「慈悲」といえよう。そして、相手の目線に立って考える想像力から、人を輝かせる「知恵」は生まれる。
知的障がいのある人が全従業員の約7割を占めるチョーク製造会社がある(坂本光司著『日本でいちばん大切にしたい会社』あさ出版)▼生産ラインに工夫を施した。はかりの目盛りが読めない人のために、必要な分量分の重りをつくる。「青い容器の材料は、青い重りで量って混ぜる」等と教えれば間違えることはない。機械の運転の際、砂時計をつくって「スイッチを入れたら砂時計をひっくり返し、砂がなくなったら止める」のも、その一つ。工程に人を合わせるのではなく、人に工程を合わせたのだ▼作家の村上政彦氏は、本紙連載の「古典に学ぶ アジアの智慧」で、「すべての人が人材、と言うだけでは足りません。大切なのは、現実に、人材として遇すること。しかるべき地位を与えて、力を発揮できる環境をつくること」と訴える▼どんな人も、光る何かを持っている。輝ける場所がある。すべての人が「人材」として光れるかどうかは、一人一人を生かしていこうとの思いにかかっている。人を信じ、思いやる「慈悲」といえよう。そして、相手の目線に立って考える想像力から、人を輝かせる「知恵」は生まれる。