21世紀の乗り物として注目される電気自動車。その歴史は、実は古い。既に20世紀初頭、米国で電気自動車が町を走っていた。エジソンの発明である▼1300以上の特許を得た発明王エジソン。しかし彼は、少年時代は劣等生だった。その彼の可能性を見いだし、才能を伸ばしたのが母だったことは有名な史実だ。ある時、エジソンが教師に馬鹿にされ、落胆して帰宅。その姿を見た母は、すぐ学校に行き、わが子は落ちこぼれではない、と憤然と反論した▼「母はわたしが経験した人の中では最も熱心な人であった」とエジソンは回想している。「自分が母にとって価値ある人物になり、その信頼が間違いでないことを示そうと決心した」(『エジソンの生涯』小林三二訳、東京図書)▼人を育てることは、生命と生命の触発作業である。知識を与えるだけで、人は育たない。親と子、教師と生徒、先輩と後輩――どんな関係であれ、関わる側の真剣さ、情熱が、若い生命を揺さぶり可能性を開いていく▼さまざまな発明は人間の生活を楽にしたが、「人を伸ばす」作業だけは、人の手をかけるしかない。その苦労は並大抵ではないが、喜びは、とてつもなく大きい。
21世紀の乗り物として注目される電気自動車。その歴史は、実は古い。既に20世紀初頭、米国で電気自動車が町を走っていた。エジソンの発明である▼1300以上の特許を得た発明王エジソン。しかし彼は、少年時代は劣等生だった。その彼の可能性を見いだし、才能を伸ばしたのが母だったことは有名な史実だ。ある時、エジソンが教師に馬鹿にされ、落胆して帰宅。その姿を見た母は、すぐ学校に行き、わが子は落ちこぼれではない、と憤然と反論した▼「母はわたしが経験した人の中では最も熱心な人であった」とエジソンは回想している。「自分が母にとって価値ある人物になり、その信頼が間違いでないことを示そうと決心した」(『エジソンの生涯』小林三二訳、東京図書)▼人を育てることは、生命と生命の触発作業である。知識を与えるだけで、人は育たない。親と子、教師と生徒、先輩と後輩――どんな関係であれ、関わる側の真剣さ、情熱が、若い生命を揺さぶり可能性を開いていく▼さまざまな発明は人間の生活を楽にしたが、「人を伸ばす」作業だけは、人の手をかけるしかない。その苦労は並大抵ではないが、喜びは、とてつもなく大きい。