回復室に戻る頃には意識がはっきりしていました。
さすがに切ったお腹を見る余裕はありませんでしたが、体についている管は確認できました。
鼻に酸素の管と、鼻から胃まで繋がった管。首にはCVと呼ばれる点滴の管が入っており、両手の甲にも、もしものための点滴の針が刺さっていました。
下半身には尿管と便管が一本ずつ。そしてお腹にも一本入っていました。
そしてもう一つ。背中にいれた硬膜外麻酔の管があり、そこから痛み止めが流れているようでした。
気づけば全部で7本もの管で繋がれていたようです。その上足にはマッサージ機がつけられ、腕には血圧計と脈をはかる機械が。
なんだか人造人間にでもなったかのような気分でした。
背中から流れている痛み止めのおかげか、お腹は全く傷まず、ただただベッドにあたる踵が痛いなあと思いながら一夜を明かしました。