山梨日日新聞 | SYP友の会

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ご想像通りというか、ご想像以上に更新は不定期です。                                 ちょっとした暇つぶしにお読みいただければ嬉しいです。


本日の山梨日日新聞に
新刊の紹介記事が掲載されました。


想像以上に大きな記事で驚きました。


担当していただいた坂本一馬記者には
この場をかりて心より感謝申し上げます。




「視点」を変えてストレス撃退


「レジリエンス」専門家に聞く


「ストレス社会」と言われて久しい。
職場や家庭、地域で、心がくじけそうになった

経験をした人も多いだろう。

近年、ストレスの対処方法として
「レジリエンス」という考え方が注目を集めている。
「ストレスを跳ね返す力」という意味のレジリエンスと
その高め方について、全国で企業研修を行っている
SYPシステムのビジネスコーチ内田和俊さんに聞いた。

                    〈 坂本一馬記者 〉


内田さんによると「レジリエンス」は、

目の前の逆境やトラブルを

乗り越えられる精神力のことで、
「筋肉や自然治癒力のように個人差が大きく、
鍛えれば誰でも強くすることができる性質」という。
第二次世界大戦でホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)
を経験した孤児たちの研究がキッカケの一つとなり
1970年代頃から注目されるようになった概念で、
内田さんによると、日本では
2、3年ほど前から取り上げられるようになった。

 

内田さんは景気も良く終身雇用で
効率が最重要視されていなかった
1970、80年代の「ゆるゆるの社会」から一変、
2000年代はルールや規則が厳格化され
ゆとりがない「キツキツの社会」になったとみる。
今後、世の中はさらに厳格化が進むとし、
「今こそレジリエンスを高めることが大切になる」
と強調する。



現実を受け入れる


気分や感情は物事に対する「解釈」
というフィルターを通して生まれるという。
例えば、友人から投げかけられる
「がんばってね」という言葉は
「期待されている」と「見放された」など、
人それぞれ、さまざまな解釈ができる。
レジリエンスを高めるためには
一つの出来事に対して
多角的に見る「視点」を増やし、
ポジティブに思考することが重要という。


レジリエンスを低下させるのが「完璧書義」。
完璧主義者には
①ミスなどのネガティブな部分に目を向けがち
②勝ちか負けかの両極端に捉えがち
③「ねばならない」と考えがち
など単一的に出来事を見る側面があり
失敗を恐れ己を萎縮させ、チャレンジを避け

その結果、自己嫌悪に陥ることが多い。



完璧主義をやめ最善主義に


内田さんが勧めるのは
「最善主義」という考え方への移行だ。
「現実を素直に受け入れ、
そんな状況の中でベストを尽くそう」
という現実的で合理的な考え方だという。
「仮に失敗しても大丈夫だ」と
失敗を恥や負けではなく、
学びのチャンスと捉える見方で
深い安心感から行動を起こせるという。



「自分軸」の確立が大切


最善主義を実践するため
内田さんは、自分の価値基準や行動指針
ともいえる「自分軸」を持つことを提案する。
他人との比較から解放され、

焦りやいイラ立ち、
無力感に苦しむことがなくなり、
アクシデントが起きても、
現時点で大切だと思うことに
意識を集中できるようになるという。


このほか、前向きに考える力をつけるために
就寝前に一日を振り返り
嬉しかったことや楽しかったことなどの場面を

毎日五つ以上思い出すことや
考え方を広げるためには、新聞で今までは
関心のなかった記事まで読むことなどを挙げる。


「今がゴールではない」
つらいことや嫌なことが続き
心が折れそうになったときに
内田さんがいつもかみしめる言葉だ。
「これは自分が成功というゴールテープを切る
瞬間を感動的にしてくれるために用意された演出」
と思うようにしているという。
内田さんは
「自分の身に降りかかる
出来事を選ぶことはできないが
その出来事をどう捉え、
どう対処するかは自分で選ぶことができる。
出来事に対する視点を増やして」と話している。



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