いよいよ明日から「ビジネス傾聴入門」の
DVDがプレジデント社様から発売されます。
「ビジネス傾聴=聴く能力+適切な対応」と定義しました。
「聴く能力」とは、「相手の真意を理解する能力」です。
DVDの中では、ビジネス傾聴の一連の流れを
医師の「診断」と「処方」に喩えて、分かりやすく解説しました。
そんな医師の診断に関して面白い記事が
山梨日日新聞にありましたのでご紹介します。
風林火山
超ハイテク技術を使う犯罪集団を、タフな肉体と機転だけが頼りの
“ローテク”刑事ジョン・マクレーンがねじ伏せる。
映画「ダイ・ハード」シリーズは見ていて痛快だ。
ローテク、直訳すれば「単純で初歩的な技術」になるが、
マクレーン刑事以上に、世の中のあちこちで存在感を見せつけている。
▼開票作業の速さで有名な東京都府中市。
計算された作業台の高さ、票の仕分けに使う手製ケース、
職員一丸となったやる気…。
秘訣は意外にも「ローテクと人海戦術」(市選管)だという。
▼CT(コンピューター断層撮影装置)やMRI(磁気共鳴画像装置)、
放射線をメスの代わりに使う「ガンマナイフ」など、
ハイテクがめじろ押しの現代医療の分野も例外ではない。
▼最新検査機で見つかる病気は確かに多いが、
症状を具体的に見分けたり、重い病気を見落とさないため、
ローテクの「問診」が重要視されている。
総合診療医の安東満さん(岡山)によると、
医療の誕生とともに生まれたとされる問診は
ハイテク機器と同様に進化しているのだそうだ。
▼安東さんが重視するのは問診によるコミュニケーション。
病気の多くは患者の自覚症状に基づいて判断できるといい、
そこで収集した情報とハイテク機器をバランス良く使いこなすことが大事だ、と説く。
▼結局は「ロー」も「ハイ」もない、その技術を成果につなげられる
使い手の意気込みとスキルが重要なのだろう。