「メンタルヘルス研修」や「ストレスコントロール研修」のご依頼が急増しています。
ただ、私たちは、「すべての原因はコミュニケーションにある」という考えを
持っていますので、コンサルティングと研修を同時進行させていただいている
クライアント様には、まず始めにメンタルヘルスを目的とした
「コミュニケーション研修(アレンジ版)」の導入をご提案しております。
関連する記事が山梨日日新聞にありましたので、ご紹介します。
きずな回復し 自殺防ごう うつ病の早期発見も重要
「自殺の背景には『孤立』がある」と語る高橋祥友さん
山梨英和大で開かれた自殺予防をテーマにした講演会で、
「自殺予防」などの著書がある精神科医で防衛医科大教授の
高橋祥友さん(元山梨医科大講師)が、自殺予防のための基礎知識を語った。
「自殺の背景には『孤立』がある」と言う高橋さん。
心の病の早期発見・治療に加え、
当事者と周囲の人々が信頼関係を築くことの重要性を訴えた。
高橋さんは、まず、うつ病の症状に気をつける必要性を挙げた。
原因不明の身体の不調が長引くなどの危険信号に気づくことも大切。
多くのうつ病患者には、睡眠障害や食欲不振などが起こる。
飲酒量の増加も兆候の一つ。
高橋さんは「うつとアルコールが重なることはリスクを倍増させる。
酒で自分の体を傷つけることに対する恐怖感を押さえつけ、
一線を越えてしまう例が後を絶たない」と警鐘を鳴らす。
アルコール依存症の場合はさらに危険。
周囲も意志の弱さの問題にせず、
治療が必要な病気であることを理解する必要があると強調した。
高橋さんは、自殺予防の方針として二つのモデルについて説明。
自殺に結びつきかねない、深刻な心の病を
早期発見・治療する「メディカル・モデル」を、
長期的に粘り強く実施していくことが不可欠と訴えた。
同時に、健康な人に対して精神疾患や支援について教育や
情報提供を行う「コミュニティ・モデル」の重要性も強調した。
自殺の原因は、心の病だけでなく、
衝動性のコントロールがうまくいかない、自分にとって大切な人をなくす、
問題解決の幅が非常に狭く自殺によって突破しようとする―
など複雑な問題が絡みあっていることが多いという。
自殺を口にしたり、自殺未遂に及んだりした場合は、
本人の判断力がかなり低下しているため周囲のサポートや精神科の受診が必要。
軽いリストカットなど命を失わない行為であっても
将来自殺につながる危険性は十分にあるため注意が必要という。
高橋さんは「自殺の危険の高い人に対しては心理療法や薬物療法に加え、
周囲の人々とのきずなを回復することが大切」と呼び掛けた。