8. チームワーク研修 その1 ( 2005年 6月26日 )

SYPシステムでは、研修の最終段階にチームワーク研修を提案していますが
最近、チームワーク研修の需要が急激に増えているのを感じます。

研修を実施していて感じるのは、
① リーダーが、多くの異なった視点を持つこと
② 部外者の客観的な視点からのフィードバックを受け入れられる柔軟性を持つこと
この2点の重要性です。

こころの健康学 集団の健康 

多様な考え方の尊重が大事          日本経済新聞より

 集団の排他性という考え方は個人の心の健康のためだけでなく、
集団が健康でいられるためにも大切だ。
 集団の健康というと不思議な感じがするかもしれない。
集団が健康というのは全体として十分に機能できているときのことをいう。
集団には集団の考え方がある。同じ考えを持つ人たちが集まり共通目標に向かって
頑張ることで大きな成果があがることはよくある。
そのときはみんなの思いが同じだけに、力が集まって大きな力にとなる。
 しかし、注意しないと他のことが見えなくなる危険がある。
所属している人が同じ方向を向いているだけに、
他の可能性が目に入らなくなって、とんでもない失敗をすることがある。
 それが社会的なレベルで起きたのがバブルの時期だ。
日本経済が傾くことなどないという過信ともいえる状態は、
今から考えると行き過ぎだったと分かるが、
そのときには、そのような疑問を持つ人は少なかった。
そのようにみんなが同じ方向を向いて走っていると、
変化に対する備えが乏しくなる。問題が大きくなって初めて気づくことになる。
 こうした弊害は企業でも同じようにみられる。
企業の不祥事は少なくないが、こうしたことは同じ考えを持った役員ばかり集まったり、
ワンマンといわれるトップの考えですべてが決まったりしている会社で起こりやすい。
役員に社外の人を加えるのは同じ考えに固まるのを避けるためだ。
 同じことは家庭でも起こる。子供の行動に問題があるとき、
家庭がある一つの価値観に縛られていて、
そこになじめないで疎外感や孤独感を感じていることがある。
多様な考えが許されることが、集団の心の健康を維持するために重要だ。