32. 「生協の白石さん」に学ぶコミュニケーションスキル  ( 2005年12月11日 )

ご存知の方も多いと思いますが、「生協の白石さん」とは、
東京農工大学の生協職員でいらっしゃる「白石昌則さん」のことです。
生協の入り口近くのボードの前に置いてある「ひとことカード」
( 「○○をおいて!」 「○○は、どうしてなの?」 など、なんでも結構です。
組合員さんの声で生協は変わります。あなたの声をお寄せください! )を
通じての学生とのコミュニケーションが本になっています。(講談社より出版)
白石さんは、学生からの「ひとことカード」を、まず真剣に受け止めます。
これは、コーチングの基本スタンスである「100%クライアントの味方」に該当します。
その他にも、反復、「私」メッセージ、承認、質問、コンテキストを明確にする、などの
コミュニケーションスキルをシンプルな表現を使い実践しています。
しかも、そのシンプルな表現の中に「あたたかさ」がいっぱいつまっています。
結果的に相手を完了に導くプロセスは天性の才能を感じさせます。

生協への質問・意見・要望 → Q:
生協からのお答え      → A:

Q:リュウとケンは、どっちが強いんですか?
A:リュウとケンとは、この場合誰を指すのでしょうか?
  推測の域は出ませんが、竜雷太と松平健の場合、
  全盛期ならおそらく竜雷太の方が腕力は上だと思われます。

Q:はがねの剣  100本
A:ご購入のご希望という意味で宜しいでしようか。
  申し訳ございません。100本はおろか、1本たりともお取り寄せできません。
  銃刀法違反に触れるおそれもありますので、
  ご購入は断念された方がよろしいかと思われます。
 
Q:単位がほしいです。
A:そうですか、単位、ほしいですか。
  私は、単車がほしいです。
  お互い、頑張りましょう!

Q:愛は売っていないのですか…?
A:どうやら、愛は非売品のようです。
  もし、どこかで販売していたとしたら、それは何かの罠かと思われます。
  くれぐれもご注意下さい。

Q:どーやったら鈴木さんと付き合えますか。
A:当方の職員に「鈴木さん」という人がいます。
  その鈴木さん宛という仮定でお答え致します。
  鈴木さんは若く見えて魅力的な人なのですが、
  二児の母、しかも上の子は高校生との事です。
  この障壁、一朝一夕では越えられないと思われます。
  どうにもならない事、人生には幾つかあります。
  どうぞ気を落とさずに。

Q:白石さん 好きっす。
A:光栄っす。