ホルモン検査の初日


「気分が悪くなったり違和感を感じたら、すぐ言ってくださいね」と言われ、何かを注射された。


30秒後くらいに


少し脈が早くなった気がしたので

「胸がドキドキします」と言うと、

「あ、はい」と流された。


あれ?


わからない。どのくらいの異変が危険なのか。どこまで気分が悪くなったら要対応となるのか。


「先生。気分が悪くなるって、具体的にはどうなる人が多いですか?」と聞いてみた。


「吐いたりひどい頭痛がしたり、ですね。意識を失う事もあります。皆さん、明日の検査が一番きつかったと言われますね」

「何ともない人もいますか?」

「うーん。今まで一人いました。長距離のトラックドライバーさんでした。職業柄空腹に慣れてる人でしたから」


空腹に慣れてる?


詳しくはわからないが、身体が低血糖状態になる検査らしい。


「先生!私、明日の検査大丈夫かも知れません。ずっと16時間ダイエットをしてましたから」


これに先生が食いついて来て、例のダイエット騒動に繋がっていくのである。


翌日。


ちょっと緊張しながら受けた検査だったが

「何ともないです」

「え?全然違和感ないですか? あぁ、30分くらいして来る事もありますから」


結局、30分経ってもなーんともなかった。胸ドキドキすらなかった。


後日。


「松子さん。僕が診た患者さんの中で一番変化なかったですよ」

「え? 私、トラックの運転手さんに勝ちました?」

「はい。ダントツで一番です」


やったーー‼️

ワタクシ、頑強な現役長距離ドライバーに勝ちました🏅


ある日の昼食