「ラトケ嚢胞」で検索すると、手術は鼻から内視鏡を入れて袋に溜まった液体を抜くという事だった。
「もう、嫌だわぁ」と友人にグチると、「チャチャっとやってもらいなさい」と励まされた。
(そうだな。ちょっと我慢したら、この鬱陶しい目が治るんだからね)
この時点では、わたしは手術を抜歯程度の軽いものだと考えていた。勝手に日帰り手術をイメージしていたのだ。
しかしそれは「ちょっと我慢」くらいの代物じゃなかった。
「手術ですがうちでは対応出来ないので、大学病院の予約を取りますね」
大学病院だって⁉︎
「入院が必要ですか?」
「そうですね」
「何日くらいになりますか?」
「うーん、10日? 2週間くらいでしょうか」
嘘でしょうーーーっ‼️
呆然とするしかなかった。
その頃、道端に咲いていた好きな花