星野リゾート躍進のカギを握るバイブル | 昭和の鬼平が物申す

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鬼平が平成の世相を斬る

私にとって最も大切な教科書だ――星野リゾートの星野佳路社長が先代から事業を受け継ぎ、事業改革を進めようとした際に、理論の根拠となる「教科書」があった。それが「1分間エンパワーメント」だ。この中には社員個々人の能力を生かしながら、組織を再生する手順がストーリー仕立てで描かれている。

実際、それと同様の手法を実践して、星野リゾートは改革を果たし、旅館やホテルの再生手腕で注目を集めるようになった。

その伝説的な1冊が
「社員の力で最高のチームをつくる 新版1分間エンパワーメント」(星野佳路訳監)として生まれ変わった。


“エンパワーメント"とは、ただ単に人にパワーを与えることではない。人には本来、知識や意欲という形のみなぎるパワーが備わっていて、最高の仕事をしようとする存在だ。エンパワーメントは、このパワーを引き出すことだ。

いま、多くの産業で変革が強いられる中、エンパワーメントが求められている。しかし、日本の企業風土ではなかなかうまくいかないのが現実でもある。本書は、自分たちの立場に置き換えて読める実践的なストーリーで、なにを、どうすべきかが具体的に分かるのが特徴となっている。