ベンチャーバンクの強さの秘訣が分かる一冊 | 昭和の鬼平が物申す

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鬼平が平成の世相を斬る

全国NO.1店舗数を誇るホットヨガスタジオ「LAVA」など、人気の店舗ビジネスを次々に創出する、株式会社ベンチャーバンクの代表取締役会長鷲見貴彦が、情熱を持った若者に贈る、「好き!を仕事に」を貫いた会社の成功哲学書が「僕の会社にもっと来なさい」だ。


サラリーマン時代を経て、起業してから現在に至るまで数々の店舗ビジネスを創出し続ける著者が、失敗談も赤裸々に明かしながら自身の人生を振り返る。

 

ベンチャーバンクは、「まんが喫茶ゲラゲラ」を皮切りに、ホットヨガスタジオ「LAVA」やバイクエクササイズの「FEELCYCLE」など、次々と新たな事業を生み出し続けて成長してきた企業だ。

 

自らを「インキュベーション・カンパニー」と位置づけ、軌道に乗った事業を分社化しているのが大きな特徴。しかも、子会社として分社化するわけではないという、独特のスタイルを取っている。

 

スポーツジムで一番重要なのが人作りだ。同社ではインストラクターをいかに短期間で育成し、多く輩出するか、という部分に拘る。

 

同社には約1500人のヨガのインストラクターがいる。それぞれが、たとえば100人ずつのお客に教えられるとしたら、全部で約15万人のお客に教えられることになる。ヨガの達人なら100人よりももっと多くの人を教えられるが、ヨガの達人は日本に何人もいない。他社がいくらヨガの達人を集めてきても、15万人には教えられない。ここが同社の強みだ。

 

その際、「仕事だからやっている」ではなく、「このサービスでお客様を幸せにしたい」という動機づけをしながら、専門性を高めるための教育も行なっている。

 

人づくりなしに同社の成功はなかった。