まるっと 気分は香箱座り -3ページ目

まるっと 気分は香箱座り

どうぶつたちのことなんかをぼちぼちと

「あかん、やっぱりエスカレートしてきよった。

 

 けっきょく去年の7月から今年の3月までに

 

 19頭も捕まってしもたらしい。

 

 

 奈良県は120頭捕まえるつもりやったけど

 

 思ったより少なかったんやろな。

 

 今年は去年より早い5月から

 

 ワナ仕掛けるつもりや。

 

 おまけに数も範囲もひろげるそうや。

 

 もう僕らを生かすことなんかこれっぽちも考えとらへん。

 

 

 なかには奈良公園の鹿を殺すな!って

 

 言うてくれる数少ない人もいてるみたいやけど

 

 ワナ仕掛けてるヤツらが言うには

 

 若草山の向こうのほうへ行って

 

 野菜や果物を食べる鹿は

 

 奈良公園にいてる僕らとは別の鹿ということらしい。

 

 そんなん一緒やっちゅうねん!

 

 

 だいたい僕らが簡単に食べてしまえるようなところに

 

 食べられたら困るもん作らんといてほしいわ。

 

 作るんやったらちょっと考えて

 

 僕らが食べられんようにしてくれたらええねん。

 

 

 僕らサルほど頭良うないし

 

 クマやイノシシみたいに力もない

 

 おとなしいもんや。

 

 

 ちょっとお金かけて柵の向こうへ

 

 行かれんようにしてくれたらええねん。

 

 いま奈良公園は観光に来てくれはる人で

 

 ごった返してるねんで。

 

 

 もう色んな国から僕らに会いにきてくれてはる。

 

 観光に僕らはどれだけ貢献してると思てるねん。

 

 予算はあるはずや

 

 せやけど生かしておこうという気持ちが

 

 全くあらへん。

 

 ワナの種類と仕掛け方には頭つかうくせに

 

 食べられんようにすることには

 

 頭つかいよらへん。

 

 

 いくら捕まえて殺したところで

 

 畑へ入られへんようにしてくれへんかったら

 

 被害がゼロになんかなるわけあらへん。

 

 せやから延々と僕らを捕まえて

 

 殺し続けるのは目に見えてる。

 

 

 桜が散って緑の葉っぱに

 

 毛虫がぶら下がりだしたら

 

 またワナ仕掛けよる。

 

 サルの知恵でも借りて

 越えられへん柵つくれっちゅうねん!」

 

 

 

 

 

「くくり罠って知ってる?」

 

「く ・ く ・ り ・ わ ・ な?」

 

「そう、くくり罠。

 枯れ葉なんかで隠してあるから見ただけではわからへんけど

 そこ踏んでしまうと突然足をワイヤーで締め付けられて

 逃げられへんようになってしまうねん。

 下手したら足ちぎれてしまう」

 

 

「なんでそんな恐ろしいもんがあるの?」

 

「そら僕らを捕まえるためや。

 畑の野菜や果物を食べてしまう言うて僕らは害獣扱いされてるねんで」

 

「嘘や、わたしら奈良公園の鹿は 『神鹿』 とかいわれて国の天然記念物のはずやけど」

 

「そんなん関係あらへん。

 箱に仕掛けられた罠でもう仲間が、16頭も捕まってしもたらしい。

 3月の中頃までにあと100頭ほど捕まえるつもりや。

 箱罠だけでは追っつけへんから、それでくくり罠っちゅうわけや」

 

「わたしらにせんべいくれて、可愛いって言うてくれる人らは反対してくれへんの?」

 

「観光に来てくれはる人らは、そんなん僕らが奈良県に殺されてるなんて夢にも思てへん」

 

「人とシカが仲よく暮らせるようにがんばるって聞いたけどあれは嘘なん?」

 

「そんなんは建前っていうねん。

 アライとかいうおっさんに知恵がないから僕らが殺されてしまうねん」

 

「 ・ ・ ・ 」

 

「僕らもう1200年も前からここに棲んでるねんで。

 これまでどれだけ奈良の観光のために貢献してきたと思てるねん!

 大仏さんでも、せんとくんでもいいから助けてほしいわ、ほんまに」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

京都ビーガングルメ祭り 2017

 

会場が昨年までの梅小路公園から宝ヶ池公園に変わりました。
最寄り駅は地下鉄 烏丸線 国際会館 又は 叡山電鉄 宝ヶ池駅
 

 

緑に囲まれ芝生でゴロゴロしたくなる開放感のある公園です。

 

 

天気予報は一日通して晴れマークのみ

降水確率 0%  ・・・にしては

ねずみ色っぽい雲におおわれ少し肌寒い洛北

この空模様で 0%はなかなかの強気

 

 

公園内の通路にはベジの飲食ブースがずらりと並び

芝生のうえではヨガや瞑想のイベントが行われ

中央付近では動物たちの現状を知ってもらうための

パネル展示やアニメの上映などもありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パネルの前で 男の子が聞きます。「これなに?」

「かわいそうな動物がいてるんだって」 とお母さん

 

男の子は左のパネルから順に指さしながら

「これは?」

 

お母さんは手書きの説明文にさっと目を通して

「手足を切られて毛皮を剥がされるって・・・」

 

「これは?」

「ブタはうしろも向けないせまいところに入れられているって」

 

 

 

「これは?」

「ニワトリは羽根も広げられないせまい檻のなかで一生を過ごすって」

 

「これは?」

「ガチョウに無理やりエサを食べさせて太らせるんだって」

 

 

 

 

「これは?」

「飼い主に捨てられた犬は殺されてしまうって」

 

次のパネルにもその次のパネルにも腰をかがめて

ひとつずつ丁寧に答えてあげていました。

 

興味を持った男の子

丁寧に説明してあげるお母さん

 

 

天気予報通り、本日は晴天なり。