こんにちは音譜

お立ち寄りありがとうございますハート


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国葬??必要ですか??
世論は半分に分かれていますよ?
私はビートたけしさんに同感です。
森友.加計学園.桜…
黒塗りして当たり前のように平然として
それで日本の政界は済ませちゃうんですか?
世界平和家庭連合と掲げている宗教が
信者の家族平和は願わないんですか?
票取りばかりに夢中な政界に
益々不信が募ります



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MJ小説『海の見える喫茶店』

51話 前途多難




園長「今朝、登園時に
まみちゃんのお母様が知らせに来ました。
あなたと松本さん親子が公園で遊んでいて
まるで親子のようで…
他の父兄の目にとまったら誤解をされかねないと」


更羅「遊んでいた事は事実に間違いありませんが…
誤解されるような関係では…」


園長「もちろんです。
あなたは今年度入ったばかりの新人保育士ですよ?
スタートから保護者の噂話になってしまっては
仕事もやりづらくなりあなた自信が困りますよ?」


更羅「すみません…」


言われている事は確かだ…
でも…
「園長先生も保育園とプライベートは
別にした方がいいとお考えですか?」


園長「そうとも言いきれませんが、
私達保育士は子ども達のお世話をするうえで
保護者の方との連携がとても大事になってくるのです。
よい関係が保てる事でよい保育が出来るのだと
私は思いますよ?」


更羅「・・・」


言われてみればその通りだ…
「すみませんでした。気を付けます…」

・・・・・

自宅にて

「はぁ…前途多難だ…」
お店のカウンターでため息をつく。


ママ「 人生のいい勉強してるわね」


更羅「私は保育園だろうがプライベートだろうが
同じように接したい…
遊ぼうって言われたら遊んであげたい…
先生になんてならなかったら…
もっと楽な気持ちで陽菜ちゃん達と付き合えたのかな…」


ママ「更羅が保育士になりたいって思わなかったら
陽菜ちゃんどころか松本くんにもに
会えなかったかも知れないし…
こういう偶然が運命かも知れないわね」


確かに…
保育士を目指してなかったら
東京の学校にすら行ってなくて…
松本さんに出会わなかったかも…


そしたら…こんな恋心も…
生まれなかった…


更羅「運命か…
信じて頑張ってみようかな笑」


ママ「更羅なら出来るわよ」


更羅「ありがとう、ママ。(ニコ)」


カランカラン…
ドアベルが鳴り
黒いスーツを着た男の人がお店に入って来た。


(あっ…この間も来てた人だ…)


男「花さん、こんにちは」


ママ「こんにちは。申し訳ございませんが…
本日はもう閉店しましたので
今日のところは帰って頂けますか?」


男「…そちらは…娘さんですね?
娘さんもいる事ですし、丁度いいじゃないですか笑」


ママ「今日のところはお帰り下さい!」
いつもになく強い口調だった。


男「…わかりました。日を改めましょう」
更羅を見ると微笑んだ。


男「お嬢さん、
お母様からよく話を聞いておいて下さいね。
どうして私がこの店に何度も足を運んでいるのかを…」


更羅「…え?」


男「では、失礼…」


男は静かに店を出て行った。


更羅「ママ…どう言う事…?
あの人がお店に出入りしてるの何度も見た事あるよ?」


ママ「…そうよね。見掛けて当然よね…
来年の夏から前の海岸で
海水浴が出来るようになるでしょ?
きっとこのお店も賑わうだろうなぁって思って…
でも…そうなると私ひとりの手には負えなくなる…
そんな時、あの人がやって来て…」


ママは急に黙り込んでしまった。


更羅「ママ?私には何でも話してよ…?」
心配な眼差しで覗き込んだ。


ママ「実は…あの人に…
この店を売って欲しいって言われてるの…」


更羅「えっ!?…この店を…!?
何言ってるの!?このお店はママとパパの大切な…」


ママ「・・・」

更羅「ママ?…まさか…」


ママ「このお店は…
元はといえば私の両親が始めた古いお店だし
もう時代に合ってないのよ笑
だからこれをきっかけに
そろそろ閉めようかなって思ってね…」


更羅「そんな…
…ごめんママ…ちょっと散歩して来る…」
ドアベルを鳴らし、店を出て行った。


ママ「更羅…」


ケンジさん…
これでよかったのよね…?


・・・・・


更羅は街灯に照らされた夜の堤防にやって来た。
堤防にしゃがみ込み、また色々な思いが込み上げる。


大事なお店を閉めると言ったママ…
何も相談せずに1人で勝手に決めて…
怒りと悲しみでいっぱいだった。
でも…
時間が経つにつれ思いは変わっていき…
自分の夢にむかって夢中な時
ママは1人で悩んでたんだ…
気付いてあげられなかった…


自分の事しか考えていなかった自分に…
腹が立って仕方なかった。
そんな更羅の背後に
そっと忍び寄る男の影が…


つづく

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