「発信する!尚禮舘空手を沖縄から」
師 渡口政吉先生の沖縄本来の文化としての「尚禮舘空手」を約束の地「沖縄」に還す為に道場を設立し発信する活動しています。
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空手は「一撃で相手を倒す気構えが必要」と
沖縄空手ではそれが魅力で憧れ、稽古してきたものです。
昔の先生方は殆んどそれを身に付けておられたのでは?と思います。
拳聖と呼ばれ誰しもが尊敬してやまない宮城長順先生。
若い頃、腕試しの為に喧嘩をしかけたりした事や闘いを挑まれた事が数あったと言います。
しかしながら、晩年、その様な伝説的な武勇伝に対しての若者からの質問に対して
「私は戦う事は私の心に反する」と答えられたと言います。(血気盛んな若者の悪用、心を求める事が大切であるのを考えて)
これは若者の血気盛んな心を知りながらも、空手の精神を求めてほしいとの先生の言葉だったと思います。
その様な宮城先生の武勇伝の一つを紹介します。
棒術を使う相手に棒を持たされ戦いを挑まれた時、宮城先生は構えた瞬間にとっさに棒を投げつけ、相手がひるんだ隙にティーで倒したと言います。
又、腕力の強い人から胸を掴まれ、
「どう外すか?」と言われた時
手は振り解かずにすかさず金的に膝蹴りを入れ倒した。
突きの強い相手から挑まれた時、「あなたの突きは見えますよ」と答えられたそうです。
また、「板を割ったり瓦を割ったりする事は邪道だ」と言われ、「親からもらった大事な身体を大切にしなさい」と教えられたそうです。
そう言う先生だから、尊敬され「ブサーマーグシク-武士宮城-」と呼ばれたのだろうと思います。
空手の技は勿論ですが、「心と技の一致がなければ」社会に悪影響をもたらすだけだと思います。
文章:平川樹高 編集:ヒロ