トイレに芳香剤を置いていないのに、なぜかふんわりと華やかな花の香りがする──。
そんな不思議な体験をした方はいませんか?
実は、それはとても“ありがたいこと”かもしれません。
もしかしたら、あなたのおうちのトイレにいらっしゃる「烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)様」からのサインかもしれないのです。
烏枢沙摩明王様は、仏教においてトイレや不浄の場所を清める力を持つ神様。
炎をまとい、あらゆる穢れを焼き尽くす存在であり、トイレを浄化するスペシャリストといってもいいでしょう。
そしてこの神様、実は不動明王様の化身とも言われています。
僕はこう思っています。
トイレの数だけ、烏枢沙摩明王様はいらっしゃる。
そして各家庭にお一人ずつ、分身の術でちゃんと来てくださっているのだと。
だけど──
そのトイレが汚れていたら、
臭かったり、暗かったり、気が滞っていたら──
烏枢沙摩明王様はがっかりして、静かに出て行ってしまいます。
では、もしその神様が去ってしまったら、どうなるのか?
実はそこから、家庭のエネルギーが乱れ始めるんです。
・家族の仲がギスギスしはじめる
・病気がちになる
・お金の流れが悪くなる
・妙に運が落ちていく
不思議なことですが、実際に「トイレ掃除を始めたら運気が上がった」という話は枚挙にいとまがありません。
だからこそ、僕は声を大にして言いたい。
トイレ掃除は、運を磨くこと。
それは神様をお迎えするための“清めの儀式”でもあるのです。
さらに興味深いのは──
烏枢沙摩明王様にも“個性”がある、ということ。
家ごとに違う性格を持っている、という感覚が僕にはあります。
中には「お花が大好き」な、女性性の高い烏枢沙摩明王様もいらっしゃる。
だから、芳香剤も何も置いていないのに、トイレから花の香りが漂ってくることがあるんです。
それはまるで、あなたの家の明王様が「ここにいて嬉しいよ」と微笑んでくれているようなもの。
そういえば、僕も以前トイレでこんなことがありました。
「うちの烏枢沙摩明王様、どんな香りが好きなんだろう?」
ふとそう思って、トイレで心の中で尋ねてみたんです。
すると、どこからともなくふわっとコーヒーの香りがした。
その瞬間、あぁ、うちの明王様はコーヒーが好きなんだなって、勝手に確信しました。
それからというもの、朝一番にトイレ掃除をしながら、時々コーヒーの香りを持ち込んだり、カップに一滴だけ垂らしてみたり。
それだけで、空気が変わるんです。すがすがしく、優しいエネルギーに包まれるようになる。
トイレという場所は、実は家の“中心”のようなもの。
ここが整っていると、不思議と人生も流れ始めます。
だからこそ、日々のトイレ掃除をただの家事だと思わず、
烏枢沙摩明王様への“おもてなし”だと考えてみてください。
お花を飾るのも良し。
香りを届けるのも良し。
心を込めて、磨くこと。
そのすべてが、明王様のよろこびとなり、
巡り巡ってあなたの運気の追い風になるのです。
今日も、明王様に心からのごあいさつを。
「いつもありがとうございます」
「またいらしてくださいね」
そんなひとことを添えて、
あなたのトイレを“聖域”にしていきましょう。