兵庫県立神崎工業高等学校 入学式での祝辞

 

 新入生のみなさん。ご入学おめでとうございます。また、保護者のみなさんにも、お祝い申し上げます。おめでとうございます。同窓会長の庄本けんじです。同窓会を代表いたしまして、お祝い申し上げます。

 

 新入生のみなさんは、すでに、新しい教科書を手にしておられるでしょうか。そのページをめくるのは、みなさん方自身です。そこで味わう感覚は、中学校で味わった感覚とは少し違う、新しい感覚があるはずです。一ページめくり、また次のページをめくる。そのたびに、新しい感触を味わうことになるでしょう。そこには、新しい自分、成長した自分があるからだと思うのです。これからの一つひとつの成長をかみしめて、新しいところへと突き進んでください。期待しています。

 

 神崎工業高校では、新しい科学と技術を学びます。そこで身につける知識は、なにものにも覆すことができない絶対的な真理です。それをまず、身につけます。しかし、科学というのは、絶えず進歩発展するものです。一つのところにとどまってはいません。物事が発展するときには、これまで絶対だとされていたことが、そうではなくなるときがある。飛躍が起きるとき、古いものが崩壊します。しかし、そこで大切にしてほしいことは、新しい飛躍は古いものがなかったら起こらない、ということです。

 

 ですから、これからこの工業高校で、みなさん方が学ぶことは、中学校で学んだことの上に積み上げられてゆくものだということです。これからの学びでも、頭の中で飛躍が起こります。新しい技術も手にします。そこでは必ず、中学校で学んだことが生きて力を発揮しているのです。ですから、中学校でやり残したことの学び直しも、必要になるかもしれません。学び直しも、大切にしてください。

 科学と技術は、日進月歩です。みなさん方のこれからの成長も日進月歩で進んでゆくことでしょう。希望をもって、力強く学び、歩んでください。

 

 きょうから、みなさん方は、神崎工業高校で学び過ごし、半年後、一年後と、月日とともに成長してゆきます。そうすると、おそらく、視野も広がり、学校のことだけでなく、社会のこと、世界のあたらしいことが、どんどん見えてくるようになります。そうすると、いろいろと思うところが増えるでしょう。考えたいことも増えてきます。そのときには、ぜひとも、考え抜いて、考え抜いて、考え抜いてほしいと思うのです。友達と語り合い、話し合い、先生方とも語り合い、考え抜く努力を惜しまないでほしいと思います。

 

 いま、世界のあちこちで、戦争が起きています。ニュースを見るたびに、胸が痛みます。そこで思うことは、人類が生み出した科学と技術が、あのように使われてしまっていいのか、いったい正義はあるのだろうか。その正義には力があるのか。いま、そのようなことを考える人が増え、探求と模索が大きな塊となって、社会を包み込んでいます。

 

 みなさん方がこれから、この学校で身に着ける知識と技術は、なによりも、まず、自分自身の命と尊厳のために、そして、人々の命と尊厳のために役に立てる、そんな学びと成長を、この神崎工業高校で、勝ち取っていただきたいと思います。

 

 未来はみなさんのものです。私たちも、みなさん方に負けない努力を続け、一日一日を過ごしてゆきます。そのことを申し添えて、ご入学にあたってのお祝いの言葉といたします。

 

 本日は、本当におめでとうございました。

 

2026年4月8日

兵庫県立神崎工業高等学校 同窓会

会長 庄本建次