川越少年刑務所の独房…

何か懐かしいな。

夏は汗が吹き出し、冬は寒さに凍え…

この小さな小机で手紙を書くんだもんな。真冬で手がガチガチで動かなくなっても…社会で手紙を楽しみに待ってるから。

作業が終わって辛い時も、ハムスター小屋に餌でも投げ入れられるかの様に、手紙が届き、静まり返った夜この独房で1人虚しく手紙を読んで、寂しさを知るんだよな。


左下のロッカーには、今までの手紙がたまってたりして、暇な時は読み返したりして…


ふと、窓の外を見ながら『早く娑婆に帰りたい。』って1人呟いたりして…




夜手紙が届いたら寝てても嬉しくて飛び起きて、こうやって手紙書くんだよな。

手紙を書く時間って何か幸せなんだよな。まるで会話しているかの様な…頭の中が相手の事ばっかり考えているからかな。

幸せな時間も気づけば夜の21:00…熱中すると時間の流れは早いものだ…


消灯し…薄暗い天井を見つめながら、今何してるのかな。って。



あの時の僕よ、今僕は社会と戦ってます。


21:00過ぎても消灯しないよ。