昨今、TVや新聞に目を通すと死刑廃止の賛否に向けての記事が目に飛び込んでくる。
最初の記事の方に刑務所ネタ(?)に興味があると書いたのだが、僕は特に『死刑』『無期懲役』についての話にはとても興味がある。
こんな話など一般の方々には無縁なはずなのだが、もっと進んで関心を持つべきであると思っている。
何故なら、いつ貴方が被害者、被害者遺族となってしまうのかわからない世の中だからだ。
オウム真理教テロ事件や大阪心斎橋無差別殺傷事件、秋葉原無差別殺傷事件など記憶に新しいと思う。
これらは被害者には何の落ち度もなく、ただ偶然その場に居合わせてしまい運が悪かったとしか言いようがない・・・こんな世の中であるのが現状なのである。
前述した大阪心斎橋連続殺傷事件では、無差別に2人をナイフで殺害した通り魔事件だが、1審の死刑判決を高裁が破棄し、無期懲役が確定した。
貴方がもし被害者遺族だったら納得がいくだろうか?
しかも、この事件の犯人は何度目かの刑務所からの出所後の犯行であり、その中には長期の服役も含まれているという。
就職も出来ず、自殺しようと思ったが死にきれず『2人殺せば死刑になり死ねると思った』と供述している。
今回の判決では、ナイフを犯行直前に購入しており、計画性は無く、突発的犯行だった。と裁判所側は計画性について指摘していたのだが、そんな事はどうだっていいと僕は思う。
犯人は刑務所に何度も入っており、その中でも長期(ロング)の服役もしているわけだから『人を殺せばどうなるか』知っていて当たり前だと思うし、逆に犯行直前に収監されていた刑務所の処遇、指導について僕は疑問を感じる。
当然、事件は社会を震撼させる大ニュースとなった訳であり、その刑務所の所長を始めとする幹部職員も目にしたはずである。指導者の立場としてどう思ったのだろうか。
こうなる事を薄々予期していた者もいたんじゃないだろうか。
何度も言ったが、殺人犯でも刑が満期だから出所など甘ったるい事をしているからこうなるのだと思う。
話が脱線してしまったが、僕は死刑制度には反対だが、賛成する部分もある。それについては今後書いていきたい。
全国の刑務所では21時に1秒の狂いもなく消灯となる訳だが、僕は薄暗くなった天井を見つめ、死刑囚や無期懲役囚について時々考えてしまう。