学生の頃から
ずっと弾き続けている作曲家の一人
シューマン
大好きなシューマンの
少し至らないところが見えてきた
フレーズが… 短いっ
それに、
崇拝するバッハを常に研究し、
ベートーヴェンを強く尊敬している割には、
曲の構成力においてはパッとしない…
などなど…
でも
シューマンの音楽は
やっぱり
ロマン派の中のロマン派
シューマンは、
とことん 夢想家で 無邪気で
とことん 詩的
ブラームスみたいに
「確固たる芯」はないけど、
感情の表現や
イメージの世界の表現に於いては
ピカイチ
*ショパンを超えて!
そんなシューマンの
第一楽章の出だしは
不気味な空気が
弱く生温い風に乗って流れてくるように
始まります。
この出だしを弾く時
私は、目を瞑るといつも
紫色と茶色が混ざっていて、
そこに枯れた枝や
少し荒れる波が見えます。
かと思うと
羽が生えたように
軽やかに優雅に踊り出すような音楽
シューマンの幻想の世界
シューマンの目の前に
可愛い子どものクララが
現れたようです。
そしてまた、シューマンの悲しみの歌が…
第二楽章の初めの2分間、
私はロベルトとクララ の
絡み合うような会話を聴きながら、
ふたりの愛の泉♡で心を和ませます
やがて、ピアノも甘く歌い始め…
…それも束の間、
シューマンが狂ったかのように
激しく真逆の世界へ連れていかれます
そこは、シューマンの
自分が壊れてしまいそうな恐怖感が
動的な音型に表れています。
こういうところが
『シューマン独特の音楽』
でも!決して感情だけでは弾きたくない。
本当に、シューマンの純粋な心を
音楽にして表現したいです。
(最後の美しさは涙が出るほどです)
第三楽章は、もう完全に気持ちが崩壊しているかの音楽でスタートします。
とても短い息遣いで
駆け上る 駆け上る…
かと思ったら
また心和む弦のメロディ
そしてまた
追い詰められたような音楽に戻ったと思えば
はい、キタ〜〜〜ッ
付点ちゃん。
シューマンの大好きな付点音符。
タッカ タッカ タッカ
はじめはこの付点が好きじゃなかったけど、
今は、病みつきになっている私
第四楽章は、希望に満ちているような力強い音楽。
どっしりとしたテンポで始まり、終始ほぼフロレスタンの一人舞台です(笑)
謝肉祭の出だしのような
堂々とした晴れやかな気持ちで
演奏します。
わぁ〜、本番はもうすぐだーーっ
(ワクワク)
この音楽に、
そしてシューマンに、
自分のすべてを溶け込ませるように演奏したいです。
私達の熱い演奏を聴きに来てください