「あまり、李逵を頼るなよ、郝瑾。楽々やっているように見えるが、あれが精一杯なのだ」 | 北方謙三『大水滸』から『チンギス紀』(「小説すばる」連載)へ

北方謙三『大水滸』から『チンギス紀』(「小説すばる」連載)へ

北方謙三『水滸伝』『楊令伝』『岳飛伝』関連から、月刊誌連載『チンギス紀』情報にテーマが移行しました。

ときどき、脱線してその他の作品、他の作者の小説の感想も入れます。まあ、冒険活劇、中心ですね。

『水滸伝』最後の禁軍との戦いで、

新兵4千を率いて前線に出た宋江が、先頭に立つ李逵の戦いぶりをみながらの言葉だ。


魔神のように闘う李逵が人間であることを、宋江は誰よりも知っていた。


太原の洞穴で青蓮寺・官軍に包囲されたときも、

武松とともに200近い敵を斃した後、

石積みの上に横たわる李逵の裸の厚い胸が、大きく上下するのを、

のんびりした態度を続けながら、見ている。


あのとき、洞穴のなかで、

「みんな元気で、兄弟分以外は誰ひとりいねえ。こんなの、いいなあ」

と李逵はハシャいでいたっけ。


宋江・武松・李逵のトリオは最高だったなぁ。

4千を率いる宋江の側にも、もちろん武松は付いている。