台湾の山に日本のリンゴと桃
高山農場に17種のリンゴと桃の木を植える
台湾は世界有数の果物国だが、歴史を辿ると日本統治時代に
日本から持ち込まれた種類や日本人が海外から持ち込んだものが意外と多い。
リンゴや桃、梨やイチゴ、ビワ、巨峰などは統治時代に日本人が持ち込んだ。
台湾産のリンゴや梨、桃は日本産に比べて糖度が低いため、姿を消しつつある。
また、パパイヤやヤシの実、数種のバナナなど南国の果実も
統治時代に日本人がフィリピンやマレーシアから台湾に持ち込んだ。
台中市和平区の標高2500メートルには、
武陵、清京、福寿山の3つの高山農場があり、一般開放されている。
その中の福寿山農場ではこのほど、老木となった日本産リンゴの木を
新しい苗木に植え替える作業を行った。
これに先立ち農場関係者は昨年、青森、岩手、福島県を訪れ、
果実農家や苗販売業者の協力を得た。
農場側はこの視察で、リンゴ9品種、桃8品種の苗140本を選定した。
福寿山農場では毎年リンゴや桃狩り(抽選有料)を行っていて、
日本円で10億円を売り上げ、農場の主要な運営資金となっている。
今回植えられたリンゴと桃は、4年後の収穫が見込まれている。
近年世界的評価がされているコーヒー豆やカカオ豆も日本人が台湾に導入した。