トランプに勝てる候補は | 洋左右的人生

トランプに勝てる候補は

 

           米独立248年目の混沌

 

米国は今日、独立から248年を迎える。

第二次大戦後唯一の超大国として君臨し、

全世界のGDPの三分の一を占めた。

自由の国、アメリカは「夢が叶う国」として、世界中の人々を惹きつけてきた。

そのアメリカの指導者の地位を81歳と78歳の後期高齢者が争うとは

誰が想像しただろうか。

 

バイデン氏の再選への道筋は不透明感を増し、党内の意見の相違も激化している。 (ロイター)

これまでバイデン大統領を支持してきたNYタイムズは2日、

「バイデン氏は、出馬辞退を検討するかも知れない」と報じ、

ホワイトハウスが「完全な誤報だ」と否定する騒ぎとなった。

 

討論会の最新の世論調査によると、トランプ氏の支持率は47%で、バイデン氏の41%を6ポイント上回っています。 (AFP通信)

討論会後の支持率調査では、トランプ47%に対して、バイデン41%と

これまでで最大の”差”が出た。

ハーバード大学政治研究センターが行った世論調査では、

有権者の72%が既に誰に投票するかを決めていて、28%が検討中という

結果が出た。

このままでは11月の大統領選挙でバイデンはトランプに負ける、

民主党内には危機感が広がっている。

テキサス州選出のドゲット下院議員は、バイデン氏に2024年の大統領選からの撤退を呼びかけ、党内で最初の一発を放った。 [AP通信]

こうした中、民主党のドゲット下院議員が2日。

「バイデン氏の出馬辞退を求める」声明を発表した。

現職議員からの出馬辞退要請は初めてで、CNNなどのメディアは、

民主党の25人の下院議員が同調していると報じた。

 

12月に防衛協力協定に署名するフィンランドのハッカナン国防相(中央)と米国のアントニー・ブリンケン国務長官(右)、ワシントンD.C.での調印式に参加するフィンランドのヴァルトネン外相(左)。 [欧州通信社]

こうした動きにブリンケン国務長官(写真右)は、

「ウクライナ支援や中国への対抗姿勢など、大統領の指導力で

米国は同盟国との連携を強化できた」とバイデン大統領を擁護した。

 

前大統領は法を超越していないのか? 米連邦最高裁は、トランプ氏の行動の一部について免責を認める判決を下した。 [AP通信]

連邦最高裁がトランプ裁判の一部に免責特権を与え、

その他の裁判を差し戻すなど、司法も滅茶苦茶な判断を下して、

国民に不安と動揺を与えている。

 

こうした中、ある人物の名前が急浮上した。

 

世論調査によると、バラク・オバマ前大統領の妻ミシェル氏(中央)がトランプ氏を大きくリードしている。 [欧州通信社]

ロイターが行った「トランプに勝てる候補は誰」という世論調査で、

1位となったのがミシェル・オバマ婦人で、

支持率50%でトランプの39%を10%以上引き離した。

但し、ミシェル氏に出馬の意思はなく、この結果に対するコメントも出していない。

 

ジョー・バイデン米大統領(左)とカムリ・ホー副大統領(右)。 AP通信

             (バイデンを支えて来たハリス副大統領 )

 

民主党支持者からは、「ミシェル支持をハリス支持にしよう」という声が

広がりつつあるが、民主党内や議員の中から、ハリス氏を推す動きはない。

 

民主党は早ければ今月21日に全国資格委員会を開き、

バイデン氏を大統領候補に指名する予定だ。

 

自由の国アメリカが誕生して248年、「そして誰もいなくなった」のか。