イスラエル 最大の反戦デモ
15万人停戦して人質解放の交渉を要求
イスラム主義組織ハマスの殲滅を目的に、イスラエルがガザに侵攻して8か月が
過ぎた。
200人の人質を解放するため、イスラエルは学校、病院、国連事務所まで攻撃し、
3万5000人以上のパレスチナ人を殺傷している。
国連は今月、テロを起こしたハマスと共にイスラエルも戦争犯罪を犯したとの
調査報告を発表している。
今、イスラエルが行っている軍事行動は果たして正しいのか?といった疑問が
イスラエル国民の間に広がりを見せている。
テルアビブでは22日、これまでで最大規模となる15万人の
反戦デモが行われた。
人口950万人のイスラエルで10万人を超えるデモは過去に無かった。
デモ参加者は、人質の写真を掲げて「生きて帰ってきて」と叫び、
政府に停戦して人質解放交渉を優先するよう要求した。
主催者によると、今もなお120人余が人質にされているという。
人質の家族と一緒にデモに参加したという写真の男性は、
「人質は地獄の苦しみを受けている、ハマスは直ちに解放せよ」と訴えた。
ネタニヤフ首相と宗教右派による強硬姿勢に政府内から反発が起き、
超党派の戦時内閣は解散した。
最大の支援国である米国もここにきて、ネタニヤフ政権と距離を置く方針を示した。
米国の軍事支援が無ければ、軍事行動が維持できないイスラエルは昨日、
ガラント国防相が急遽訪米した。(写真手前がガラント国防相)
ブリンケン国務長官とオースティン国防長官と会談する予定だが、
結果次第では、ネタニヤフ政権そのものが行き詰まる可能性もある。
人質解放を名目に、ガザを占領しようとしたネタニヤフとユダヤ至上主義者の
目論見がハマスのテロを上回る非難を起こした。