台湾 地震と雨で脱線事故
9人負傷、トンネル内から徒歩で避難
台湾で昨日の午後5時前(日本時間6時前)、
東部の花蓮県を走行中の台湾鉄道の特急自強号が脱線してこれまでに9人が
けがをした。
花蓮県では4月3日の大地震と梅雨で地盤が緩んでいて、
海岸山脈が線路脇に迫っている所では、各所で土砂崩れが起きていたという。
(脱線した自強号)
台湾鉄道の発表によると、トンネル内を走行中の自強号が土砂崩れの影響で
1両目と2両目が脱線したとのことだが、詳しい状況は分かっていない。
500人余の乗客は徒歩でトンネルから外へ避難した。
事故現場は、5大山脈の一つの海岸山脈(左の壁の上)が
太平洋(右に数十メートル)に迫っている場所で、台湾鉄道で最も危険な場所である。
気象局によると、昨日の現場の降水量は2,5ミリということで、
地質学の専門家は、4月3日の大地震と今も続く余震と雨で、
付近の地盤は軟弱になっている可能性があると指摘している。
台北ー花蓮ー台東とこの線を何度も乗ったが、山脈が急に車窓に迫って来る
この区間は正直、怖い気がした。
トンネルとカーブが多いため、スピードも出せないので通過する時間が
余計に長く感じるのだ。