魚と国家(日本)は頭から腐る
裏金議員と裸の都知事選ポスター
政治とカネの問題が何一つ明らかにされぬまま、通常国会が今日閉幕する。
去年の刑事告発から9か月余り、パーティで集められた金も政策活動費も
官房機密費もどれ一つ使途が明らかにされないまま、
自民党と公明党は昨日、これらの疑惑に答えず内閣不信任案を否決した。
”政治には金がかかる”と岸田首相以下、自民党は裏金議員を始め、
全員が声を大にして言い張った。
自民党と公明党の議員に問い質す。
政治は「公」である、その「公」の為に
「誰から集めた金を」「いくら使ったのか」「それを明らかにせよ」と
我々は要求しているのだ。
「公」の為の活動やそれに関わる金が公に出来ないと言うのは、
公である政治が「公」ではなく「私」であるからではないのか。
そうでないのなら、政治活動報告とそれに費やした費用を証明する「領収書」を
出しなさいよ、と一般社会の常識で問うているのだ。
脱税容疑の裏金議員自ら、不信任案を否決するというのは、
マフィアの息がかかった陪審員がマフィアの被告に無罪評決を下す茶番劇である。
”魚と国家は頭から腐る”という例えがある。
古代ギリシャに由来するこの言葉は、社会の腐敗は魚と同じように、
国家の上層部や上流社会から起こるという人類の歴史を指している。
中国にも似たような言葉がある。
「傾城」とは美女の色香に溺れて国(城)を衰退させるという例えで、
美女を金に置き換えれば、日本の裏金議員と岸田を始めとする権力者に当てはまる。
魚同様、この国の腐敗は頭から尻尾に広がりつつある。
都知事選挙に立候補した中に、女性の全裸ポスターを掲示板に貼り付けた
”候補者”が現われた。警察の指導でポスターは間もなく候補者が自ら撤去したが、
この様子は世界に配信された。
「表現の自由を問う」のが狙いだったと言うが、
政治をどう考えているかの”表現”が先だろう。
50名を超す”候補者”の何人が政治を語っているのか?
有象無象の都知事選、腐った日本を象徴している。
それじゃぁ、現職や元参議員はまともなのか、と問われれば答えに窮するのだが。