小池告訴を黙殺するメディア
元側近が公職選挙法違反で刑事告発
東京都知事選挙の有力候補の小池都知事と蓮舫前参議員が昨日、
夫々選挙公約を発表した。
TV・ラジオは一斉に、これを伝えたが、同時に小池知事が刑事告発されたことは
殆どのメディアが伝えなかった。
立候補者が告訴されるという重大事案をなぜメディアは黙殺したのか。
刑事告発したのは小池氏を支える政治団体「都民ファースト」の元事務局長を
務めた弁護士の小島敏郎氏だ。
小島氏は昨日、
「小池氏が経歴詐称のまま3選を目指して
7月の都知事選に立候補の意向を表明したことは、公職選挙法235条の虚偽事項公表罪にあたると」として、6月20日の選挙の告示を待たずに刑事告発に踏み切った。
小池氏が留学していたカイロ大学を卒業していなかったのでは、という疑惑に対し、
4年前に駐日エジプト大使館が、小池氏の卒業を認めるカイロ大学長名の
声明文が出され、その後小池氏が卒業証書と証明書を公表した。
これに対して小島氏は、「学歴問題で小池氏から相談を受けて、
カイロ大学の声明文作りに自ら加担していた」ことを認めていて、
卒業証書の発行などに関わったとして関係者の実名を挙げて、
卒業証書は小池氏側が要請したものだと主張している。
小島氏は小池氏が選挙公報に記載している学歴は嘘で、
学歴の詐称は、公職選挙法の虚偽事項公表罪に当たるとして、
東京地検に告発したのである。
小池氏は昨日の夕方、この問題を聞かれて
「選挙に入るにあたって、そういう行動を取るのは如何なものか」と述べ、
学歴については「これまで通り」と答えた。
しかし、このコメントもNHKを始め、多くのメディアが伝えなかった。
「小池氏の逆襲が怖いのですよ」と長年小池都政を取材しているフリージャーナリスト
のA氏は話している。
刑事告発された事実さえも伝えないこの国の報道機関が信頼されないのは、
当然かもしれない。