台湾の離島、環境料金を徴収
台湾で唯一サンゴ礁の島小琉球
観光立国の台湾でもオーバーツーリズムが浮上している。
台湾本島から船で30分、台湾海峡に浮かぶ小琉球は、人口1万人が漁業と観光で
生計を立てている。
バイクに乗れば、1時間ほどで島を一周できるこの島は、
5月から8月までの毎日、住民以上の1万5000人前後の観光客で溢れる。
端午節の連休が始まった先週末、島には初日から1万4000人が訪れ、
港はバイクや自転車を借りる人やダイビングの予約をする人で朝から混雑した。
シンボルの花瓶岩や近くのサンゴ礁の浅瀬では観光客が押し寄せたため、
生態系に影響が出ている。
このため、屏東県政府は島の環境と生態系を保護するための資金として、
7月1日から観光客1人60元(300円)を徴収することにした。
観光客は船が出る東港のコンビニでチケットを購入して、
乗船時に係員に渡すという方法。
私は2011年の12月の暮れに小琉球で3泊した。
シーズンオフの為、観光客はほぼゼロだった。
サンゴ礁の海岸線は本島よりも美しく、足の甲が浸るくらいの浅瀬を紫ウニが
びっしりと埋め尽くしていた。
島には800種の生物が生息しているが、年々その数が減少しているという。