香港 自由の灯は消えず
海外で香港市民「弾圧に屈せず民主回復」
「自由の6月」という言葉が注目されている。
中国共産党の弾圧により、海外に逃亡または移住を余儀なくされた
多くの香港市民の中から生まれた言葉だ。
香港の今を表わすのがこの写真だ。
今月6日、香港で行われたサッカーW杯予選の香港対イラン戦で、
香港の国歌斉唱の際、起立しなかった3人の若者が
”国家を侮辱した”として「国家条例法」違反の現行犯で逮捕された。
(3人が連行される様子を捉えた写真)
国家条例法は民主化運動が弾圧された後の2020年6月に施行され
「中国国歌が演奏・斉唱される際、現場の人々は厳粛で威厳のある振る舞いを
しなければならず、国歌を軽視してはならない」と規定し、
違反者には懲役3年と罰金100万円が科せられる。
民主化弾圧後に香港から海外に出た市民は過去3年間で23万人超に達した。
その中には高学歴の若者や知識人、研究者や技術者が含まれている。
このため、中国共産党の指示を受けた香港政府は現在、
全ての公務員を始め、国有企業、国有銀行、大学、病院などの職員の
出国を禁止している。
6月4日、天安門事件から35年を迎えた日の香港は、
実に異常な状況だった。
アーティストの陳氏この夜、繁華街で事件の犠牲者を悼む仕草や
手を動かし、8964の数字を描いた途端、警察に逮捕された。
また、8964のナンバープレートを付けた車の運転手が拘束され、
車が警察に押収された。
香港市民は23の法律によって、言論や行動が制限または監視の対象となっている。
台湾では2020年に当時の蔡英文総統の指示によって、
「台湾香港サービス事務所」を設置して、台湾に逃れた香港市民の
自由を保障している。
台湾では昨日、香港市民と支援する台湾市民およそ1000人が
デモ行進を行い、「香港の民主化運動は継続する」
「香港の自由の灯は消えない」と訴えた。
海外に出た香港市民は今後、連携を強化して闘うとしている。
東京でも先日香港市民によるデモが行われたが、
殆どのメディアは黙殺した、何を恐れているのか。