台湾国会混乱に怒る若者たち | 洋左右的人生

台湾国会混乱に怒る若者たち

 

      3万人国会包囲「ひまわり運動の再来だ」

 

今年1月の総統選挙と同時に行われた立法院選挙の結果で、

今、国会(立法院)で起きていることはある程度予測されていた。

政権は民進党が担うが、国会は連携した国民党と民衆党が過半数を

占めるという「ねじれ」が起こったからだ。

 

それにしても、国民党と民衆党のやり方は酷すぎる、

両党が提出した複数の「国会改革法案」は、

国会の権限を拡大して、総統と総統が任命した内閣(政府)の権限に

ブレーキをかけ、外交も含めた実質的な国策を国会で決めようとする内容である。

つまり、総統選挙で敗れた国民党と民衆党が、総統の権限を大幅に制限しようと

目論んだのが「国会改革」と称した法案なのだ。

 

しかも、国民党と民衆党のやり方が実に姑息だった、

法案は採決直前に提出され、殆ど審議されずに採決を行うという

議会の常道を否定するものだった。

 

17日、蘭白は立法院で国会の権限拡大法案を強引に突破し、民進党幹部会は抗議のために蘭白と物理的に衝突し、多くの議員が負傷した。 写真は、青委員会に押し倒され、治療のために病院に送られる沈伯陽議員の姿です。 (ファイル写真)

このため、民進党は激しく抗議、採決を阻止しようと議長席に突進、

国民党議員らと乱闘に発展した。

国民党と民衆党は民進党を「暴力集団」と非難、国民党の韓國愈議長は、

混乱を理由に、国会休憩を繰り返して「採決」のタイミングを計っている。

 

済南路も大衆と連帯して集まった。 (写真:劉新徳記者)

国民党と民衆党のやり方に怒った若者ら3万人が昨日、国会(立法院)を包囲した。

 

青と白の強制推し法案を批判する「外国の顔」が壇上に立つ、中央研究院の研究者:4年後も民主主義はあるのか?

若者らは、「審議をしないのは民主主義ではない」として、

国民党と民衆党のやり方は、2013年馬英九政権が中国の投資を呼び込もうと、

「サービス貿易法案」を3分審義、1分採決を強行しようとしたのと同じだと非難、

「ひまわり学生運動の再来だ」としてひまわりの花を掲げた。

 

21日、多くの市民団体が立法府の外で、議会の権力を乱用し、民主主義の後退、市民の救済、立法院の議会を乱用する行動を起こした。 (写真提供:ルオ・ペイデ記者)

国会を包囲した3万人は、国民党と民衆党に「審議を尽くせ」と訴え、

2013年の時歌われた「島嶼天光」(この島の夜明け)を熱唱した。

 

米国も国民党と民衆党の動きを注視している。親中派が本性を表わしつつある。