イスラエルとハマスの指導者に逮捕状
国際司法裁判所「十分な証拠がある」
例え独裁者が人道に関する罪を自覚せず、国際ルールを無視しても
「許さず罪に問う」というのがICC国際司法裁判所の姿勢である。
ICCはウクライナの虐殺と幼児連れ去りにを「戦争犯罪」として、
プーチンに逮捕状を発効し、
今度はイスラエルとハマス双方の指導者に逮捕状を発行すると発表した。
国際司法裁判所のカーン主任検察官は昨日、
「ハマスが行ったテロとイスラエルのガザ攻撃には明らかな戦争犯罪がある」として、
イスラエル指導者2人とハマス指導者3人に逮捕状を発行すると明らかにした。
(イスラエルのネタニヤフ首相)
(ガラント国防相)
国際司法裁判所は、ネタニヤフ首相について
「多くの民間人が犠牲になっているのに、ガザ攻撃を指示した」とし、
ガラント国防相については「民間人の犠牲が出るのを承知で作戦を実行した」と
断定した。
(ハマスガザ地区トップのヤヒヤ氏)
(ハマス政治局長のハニヤ氏)
一方、ハマスについては
「去年10月、イスラエルの音楽フェスを襲い、300人以上の民間人を虐殺し、
240人以上を人質に取り、現在も全員を解放していない」として
ガザ地区トップのヤヒヤ氏とハニヤ氏ら3人に逮捕状を取るとした。
(人質を拉致するハマス)
(今も攻撃を受けるガザ)
ICCのカーン主任検察官は、
「5人を逮捕する十分な証拠がある」として、今後の捜査によっては
更に逮捕状が発行される可能性もあるとした。
そのうえで、「世界は、国際ルールを順守しなければならない」と警告した。
一方、米国はこの決定に激しく反発、
バイデン大統領は「言語道断」と切り捨てた。
英国のスナク首相も「ICCの決定は戦闘の停止や人質の救出、人道援助に
何の役にも立たない」と批判した。
ハマスの攻撃は「明らかなテロ」、
イスラエルの報復は「度を越した虐殺」と個人的には考えるので、
ICCの判断は妥当と思うが、如何でしょうか。