蔡英文総統と二人三脚
蘇貞昌前首相 「最も困難な時期を支えてくれた」
蔡英文総統の退任まであと3日と迫った。
蔡総統は、政権を支えてくれた関係者を総統府に招いて勲章を授与して、
各人の功績を讃えている。
昨日は、蔡総統を支えた”恩人”を総統府に招き、最高勲章を授与して
感謝の意を表すと共に、その功績を讃えた。
”恩人”は蘇貞昌前行政院長(首相)76歳で、駐日代表の謝長廷氏と共に
「民進党四天王」と呼ばれる民進党の重鎮で、蔡総統の大先輩にあたる。
蘇氏は、蔡政権が最も困難な2019年から2023年まで1478日間、
内閣を率いて政権の立て直しに貢献した。
2019年の同性婚合法化法案採決の前日、蘇氏は、
「明日を台湾の民主主義にとって歴史的な日にしましょう」と
全立法委員(国会議員)に法案の可決を呼び掛けた。
また、2020年のコロナの時は、いち早くマスク製造会社に出向き、
「必要なことは何でもしますから、生産量を倍増させて下さい」と
頭を下げて回った。
その他、「全てのクラスにクーラーの設置」や
「全小学生にタブレットを」など教育現場の環境にも注力した。
蔡英文総統は、
「蘇氏は台湾が最も困難な時、この国を救ってくれた。
蘇氏と内閣によって台湾の民主主義はさらに進化した」と述べて、
感謝の意を表した。
これに対して蘇氏は、
「蔡総統の知恵と先見性が台湾の国際的地位を向上させた。
任期最後の支持率が過去最高だったのは、蔡総統の指導力を
国民が認めた証」と総統の2期8年を讃えた。
私利私欲の無い、党の大先輩が後輩を支えて、国の危機を救った。