日米に対抗、馬習今日会談と報道
各地で抗日発言 台湾評論家「馬は役に立つ馬鹿」
台湾のメディアは、習近平国家主席が中国訪問中の馬英九前総統と
会談すると報じた。習近平と面会前に義務付けられるPCR検査を
受けるよう指示があったことを根拠としている。
両岸の平和と交流の拡大を掲げながら、
1日から中国各地を訪問している馬は、一方で日中戦争について日本への批判を
繰り返している。
日中が全面戦争に突入するきっかけとなった北京郊外の盧溝橋では、
「台湾人民と中国人民は日本軍国主義の被害者だ」と”珍説”を披露、
「過ちは許せても真実を忘れてはいけない、抗日戦争勝利は未来永劫語り継がなければならない」と語った。これ中国共産党そっくりのコメントではないか。
万里の長城では、市民と共に抗日曲とされる「長城遥」を涙を流しながら熱唱した。
10日間の間に4回も泣いた馬に対して、
台湾メディアは「花蓮地震の犠牲者には涙もコメントもない」と痛烈に皮肉った。
(2015年、シンガポールでの会談)
習近平と馬英九は、きょう午後北京で会談する、と台湾メディアが一斉に報じた。
ワシントンで行われる日米首脳会談に対抗するためで、
”台湾の統一”が主題になると見られている。
台湾国防大学の余前学長(政治評論家)は、
「中国共産党にとって馬は役に立つ馬鹿だ」とこき下ろした。
民衆党立法院の国文萬委員も
「馬氏がどうやって日米首脳会談に対抗できるというのか、彼が政治的ピエロとして
扱われるのは明らかだ」とこちらも馬の訪中を批判した。
日米が台湾の安定に繋がる台湾海峡や南シナ海の平和と現状維持で協力しようと
言うとき、統一の為なら武力行使も辞さない中国と話し合うという馬の言動は、
台湾の自由と民主主義に対する背信行為と見られるだろう。