機能性食品 医師は「ダメ」と言った | 洋左右的人生

機能性食品 医師は「ダメ」と言った

 

 医師は2016年に「服用薬に影響を与える恐れ」と忠告

 

小林製薬の紅麹サプリによる健康被害のニュースを見て、

以前、かかりつけ医から言われたことを思い出した。

 

特定機能性食品は、2015年安倍政権が認可した制度で

特定保健用食品(特保)とは全く異なるサプリである。

 

特保は機能や安全性を国が審査して、合格した食品の為、

開発企業側が多額の費用と時間を要する。

これに対して、特定機能性食品は国の審査は不要で、

開発企業のデータが消費者庁の基準に合致すれば自由に製造販売できる

安易なサプリである。

 

消費者庁のHPでは、

事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品です。

販売前に安全性及 び機能性の根拠に関する情報などが消費者庁長官へ届け出られたものです。

ただし、特定保健 用食品とは異なり、消費者庁長官の個別の許可を受けたものではありません」とあり、”国は責任を取らない”と予め逃げを打っている。

 

株主は、今日の株主総会で小林張浩が泣いているのを見たと言いました。 写真は22日の記者会見でお辞儀をして謝罪する小林明弘氏。 [AP通信]

私は50代半ばから血圧でかかりつけ医の検査や薬の処方を受けている。

医師は日本を代表する大腸がんの専門医だが、気さくで明確な言葉で

患者に向き合っている。

この医師は機能性食品制度が始まった翌年の2016年に、

「どんな成分なのか分からず、機能や安全性が公的に証明されていないので、

摂取しないでください」と忠告した。

そして、「服用している薬にどのような影響を与えるのか、医師の側では

確認できない危険性があります」と念を押したのである。

 

日本医師会は27日、小林製薬の紅麹(べにこうじ)配合サプリメントを摂取した人が

健康被害を訴えている問題に関し、

「機能性表示食品の製造販売に審査や許可は不要で、機能性や安全性の根拠は不明確だ」と指摘した。

 

機能性表示食品は、業界や製薬会社が利益増を狙って、

政治家や官僚に働きかけた結果生まれた如何わしい制度、との指摘もある。

 

日本の「小林製薬株式会社」の紅麹製品が腎臓病の問題を引き起こし、台湾全土の衛生局の職員が薬局に行き、棚から関連製品が取り除かれていないか検査しました。 (写真: 高雄市衛生健康局提供)

          (台湾衛生局も関連商品の撤去に乗り出した)

台湾高雄市では、70台の女性が去年、急性腎不全を発症して入院していたことが

分かった。女性は3年前から小林製薬の紅麹を使ったサプリを服用していて、

家族を通じて市に連絡した。

台湾ではこれまでに、関連を疑われる123製品が店頭から撤去する

緊急予防措置が取られた。

錠剤で健康や栄養が簡単に得られると思わない方が良い、と思う。

個人的には高血圧の薬を服用して以来、総合ビタミン剤も口にしない。