ひとつの区切り | 洋左右的人生

ひとつの区切り

 

            運転免許を自主返納

 

心臓病を繰り返した事、70歳を過ぎた事そしてコロナ禍で、

いつか決断しようと思っていた。

先月免許更新の通知が来て、暫く考えていた。

50歳半ばで、運転中に不整脈を起こし、

医師からは「運転を控えるよう」に言われ、車を手放した。

それ以来、ハンドルを握ったのは2,3回、

免許証は「身分証」代わりだった。

 

先日、心臓検査に行く時、免許の自主返納を決めて、

警察署に寄った。

 

免許会場は混んでいて、係員が「予約していますか?」と声を掛けて来たので、

「免許の自主返納に来ました」と告げると、「えっ?」と驚いた表情を見せた。

そして、「分かりましたどうぞこちらへ」と言って別室に案内された。

書類を持ってきた年配の係員(警察事務員)は、

「自主返納する人は、少なくてねぇ」と言い、免許証を受け取り、

「今から免許証に穴を開けて、無効にしますので、今日から運転は出来ませんが

いいですね」と確認を求めて来た。

 

こちらが了承すると、書類にサインを求められ、返納は終わった。

残りの人生、おそらく東京から離れないだろうから、免許は不要と考えた。

自転車に乗っていて、

視力や反射神経の衰えを感じたことも更新を諦めた理由だった。

自分はいいが、人様に迷惑を掛けるのは許されない。

無事故無違反だったが未練はない。

 

今日は免許証の代わりになる身分証が交付されるので、

これから受け取りに行く。