台湾パインの季節 日本へ
輸出8倍増 生産農家「日本に感謝」
パイナップルの収穫期は3月から7月で、
台湾の主な産地の台南市と屏東県では、生産農家が収穫に追われている。
今年は天候に恵まれ、糖度19度の甘味の強いパイナップルが育った。(農政部)
これまで収穫量の50%を中国に輸出していたが、
2021年、中国は一方的に「検疫不合格」を理由に釈迦頭と一緒に輸入禁止とした。
この事態に日本はパイナップルの緊急輸入を行い、生産農家を支援した。
中国政府はその後、釈迦頭の輸入は認めたが、パイナップルは禁止されたままだ。
何故か?釈迦頭の産地の台東県は国民党知事、パイナップル産地の台南市長と
屏東県知事は民進党だからだ。
魚介類を含め、中国はこうしたWTO違反を繰り返して
台湾の選挙に介入しているのだ。
(日本向けに箱詰めされた屏東産のパイナップル)
日本における台湾産パイナップルのシェアは全体の1%だったが、
2021年中国が輸入禁止を発表すると、
日本の輸入業者と台湾の生産組合が協力し、低温流通システムを構築して、
鮮度や甘味を保ち日本市場へパイナップルを輸送した。
こうした協力が実を結び、フィリピン産に比べて、価格はやや高めだが、
シェアは年々増加して、2021年の1%から2023年は9%に拡大、
今年は10%を超えるのは確実と見られている。
(博覧会場の台南ブースを視察する台南市の黄市長)
台南の組合は先日開かれた東京食品博覧会で、
前年の2,5倍13億円の受注があったことを発表し
「日本の消費者に感謝している」と話した。
私は屏東県の懇丁国立公園の民宿に泊まった時、
民宿の御主人が採りたてのパイナップルをご馳走してくれた。
それまでパイナップルはそれほど好きではなかったが、
部屋で食べた途端、余りの美味しさに驚いた。