馬英九「習近平信じる」国民党大慌て
他党反発「侯に投票は習近平に1票と同じ」
台湾の総統選挙まであと2日となった。
今回は接戦が予想され、与野党とも最後の訴えに必死となっている。
そんな中、勝敗の行方を左右しかねないとんでもない発言が飛び出し、
選挙戦が大混乱に陥った。
発言の主は国民党の馬前総統だ。
馬はドイツメディアのインタビューで、
「両岸関係を進める時、習近平国家主席を信じる。私が総統だった8年間、
台湾海峡は平和で、両岸関係は良好だった」と述べ、
「もし民進党が勝利すれば、台湾は中国の行動(侵攻)に備えなければならない」と
民進党支持者に恫喝めいた発言をした。
この発言に国民党が動揺した。
侯友宜候補はすぐさま、
「私と馬氏の考えは異なる。私は統一も一国二制度も拒否、あくまでも台湾を
護る」とコメントした。
民進党は、
「馬氏の発言は国民党と中国が一体であることを証明した。
彼は2013年のサービス貿易協定で、台湾を中国に売り渡そうとした」と非難、
「台湾の安全を護るのは、習近平の統一に反対する民進党だ」と訴えた。
また、若者が結成した政党「台湾基進」も馬の発言を
「馬は中国人であることを自ら証明した。侯友宜に投票することは
習近平に1票投じることだ」と非難した。
馬については”老害”が問題視されている。
先月も地方の集会で、
「今度の選挙で、民進党を除去しなければならない」という所を
「国民党を除去しなければならない」と叫び、傍にいた幹部が慌てて発言を
注意する出来事があり、
国民党支持者からも「大丈夫か」「集会での発言を控えさせたほうがいい」などの
声が出ている。
馬英九は本心を言ったのだと思う。
親中反日の外省人である馬は、中国との統一しか念頭になく、
それは国民党の底流に流れる志向であることに間違いない。